【Report】MEGURO MARC“まちびらき”
MEGURO MARCからつくられる新しい風土
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JR 東日本グループと野村不動産グループの協創で進めていた複合開発「MEGURO MARC」(東京都品川区)が 2023年10月16日(月)に全棟完成しました。そして、まちに徐々に賑わいが生まれたことを受け、よりたくさんの方へ新しいまちのお披露目と、まちづくりのこだわり部分を含めて知っていただくために、12月8日(金)~9日(土)の2日間で “まちびらき”を開催しました。イベントの内容とその様子、これからのMEGURO MARCについてご紹介します。
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心のゆとりと潤いあるまち
MEGURO MARC
MEGURO MARCは、オフィス・賃貸住宅・分譲住宅の 3 棟からなる 複合型のまちづくりです。合計 2.2haの敷地内には多様な緑環境を創出するほか、隣接する公園の整備により、心のゆとりと潤いのある空間を配しています。3棟に囲まれた中庭には人々の憩いとなる緑が広がり、地域に開かれたコミュニケーションの場として活用できるスペースになっています。用途が異なる3棟が一体となってまち全体の環境を良好に保ち、豊かな時間を創出するため、今回の“まちびらき”を機に、各事業者から今後日々の活動運営に携わる一般社団法人へとバトンが引き継がれました。一般社団法人MEGURO MARCは、分譲住宅棟の 1・2 階にあるホールやスタジオと緑豊かな潤いのある中庭をエリアマネジメントの活動拠点とし、エリアの風土とコミュニティを醸成していきます。
みなさまと共に
より良いまちへ
“まちびらき”イベントの内容について、まちの活動運営を当初より担当した当社のオフィス・住宅事業本部 開発企画部 飯野いいの りょうさんにご紹介いただきました。
飯野:事業者だけでなく、多くの方々にご参加いただいたテープカットは、 「“まちびらき”は出発点」という思いからです。より良いまちを共に育んでいきたい思いがあり、分譲住宅1階テナントであるコアパートナーや地域の方々、お住いの方々にも参加いただけたことはとても嬉しく感じています。オープニングセレモニーでは、敷地内にある保育園ポピンズナーサリースクール目黒さん他の園児によるキッズコンサートを披露していただき、中庭で行われたパフォーマンスでは、観ている人が自然としゃぼん玉で参加する姿がありました。観客と演者の境目を曖昧にしているのは、ここで目指したいまちの姿でもあります。
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つながる場、広がるまち
飯野:MEGURO MARCに関わってきたメンバーによるクロストークイベントでは、開発当初からエリアマネジメントまでをテーマとした回に私も登壇させていただき、このプロジェクトへの想いを語り合いました。MEGURO MARCをつくるとき、「どのようなまちにしていきたいか」とメンバー間で議論があったなかで、目黒の豊かな文化、都心ながら緑のある広場、そうした目黒らしさを住んでいる方々やオフィスで働く方々に感じてもらいながら、一緒に育てていけるまち、と方向性を見出しました。お住まいの方以外でも使える施設の共用部を地域の方々がご利用いただくことで、マンション住人に限定されたコミュニティではない新たな活動が生まれ、色々な人がつながる場、広がりあるまちづくりを目指しました。
目黒でも五反田でもない
新しい風土を
飯野:コアパートナーによるワークショップや試飲会イベント等も開催し、住人の方をはじめ多くの方々にご来場いただきました。ほかにも、エントランスホールでは、目黒で活動している目黒マルシェさんによるX’masマルシェ、近隣の施設E-Parkさんでは、同日に目黒街角クリスマスイベントも行われ、MEGURO MARCだけで完結しない、まさに色々な人がつながる場、広がりあるまちづくりを形にできました。また、JRグループによるクイズラリーや体験イベント等の実施、ピープルデザイン研究所さんには当日の運営を兼ねたハンディキャップのある方の就労体験と、たくさんの方々にご協力いただき、まさに一緒に育てていけるまちとしての最初の一歩を踏み出すことができたと実感しています。住人の方・オフィスワーカー・来街者たちが共存しながら思い思いに楽しむ姿が、まさにMEGURO MARCらしい風景だったと感じていて、今後、目黒でもない、五反田でもない、新しい風土がつくられていくことを願っています。
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これからも発展していく
まちの未来
最後に、当社のオフィス・住宅事業本部 開発管理部 兼 一般社団法人MEGURO MARC理事の岩本いわもと 英宏ひでひろさんに今後のMEGURO MARCについてお話を伺いました。
岩本:多くの関係者がこの開発にかかわり、2017年から6年越しで“まちびらき”を迎えることができました。参加者の想いや、MEGURO MARCのありたい姿を形とすることができましたが、様々な方の協力により“まちびらき”を開催できたことに感謝しています。イベントに参加された方々や出店者の方々が嬉しそうにしており、周りとつながることに積極的であることが印象的でした。こうした機会が今回限りではなく、継続的に実施していくことで、さらにつながっていく、発展していくMEGURO MARCの未来を楽しみにしてもらいたいです。


・施設名称:MEGURO MARC
・所  在:東京都品川区西五反田3丁目3-3
・アクセス: JR 目黒駅より 徒歩11分
JR五反田駅より 徒歩11分
東急目黒線不動前駅より徒歩7分

取材編集/くらしづくり・まちづくり室
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オフィス・住宅事業本部 開発企画部
飯野いいの りょう
2014年にJR東日本に入社し、電車の運転士として中央線・青梅線の運行に携わる。いつも運転しながら見ていたアールリエット高円寺の姿を見て、住宅を通じて、まちを一緒に育んでいきたいという想いから、2021年から当社に出向し、賃貸住宅企画業務の担当を経てMEGURO MARC担当となる。MEGURO MARCでは主にエリアマネジメントの担当として開発を行い、“まちびらき”の準備ではJR東日本グループの調整に奮闘。
2014年にJR東日本に入社し、電車の運転士として中央線・青梅線の運行に携わる。いつも運転しながら見ていたアールリエット高円寺の姿を見て、住宅を通じて、まちを一緒に育んでいきたいという想いから、2021年から当社に出向し、賃貸住宅企画業務の担当を経てMEGURO MARC担当となる。MEGURO MARCでは主にエリアマネジメントの担当として開発を行い、“まちびらき”の準備ではJR東日本グループの調整に奮闘。
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オフィス・住宅事業本部 開発管理部
岩本いわもと 英宏ひでひろ
1990年にJR東日本に入社し、主に不動産事業に携わる。2018年に当社に出向、品川や大井町等の大規模開発物件を担当していたが、これまでの経験、知見を活かし、MEGURO MARCでは分譲棟の販売、賃貸棟の管理やエリアマネジメント組織の理事として携わっている。
1990年にJR東日本に入社し、主に不動産事業に携わる。2018年に当社に出向、品川や大井町等の大規模開発物件を担当していたが、これまでの経験、知見を活かし、MEGURO MARCでは分譲棟の販売、賃貸棟の管理やエリアマネジメント組織の理事として携わっている。